業者様よりご依頼のVW ゴルフ トゥーラン(2006y/1T)の点検。
2Lエンジン搭載の初期モデルはタイミングベルト方式のエンジン。
整備ポイントを押さえておけば長くパワフルな走りが楽しめます。
他店にて車検取得後、「気になることがある」と業者さまよりご相談いただき、
確認作業の為ご入庫いただきました。
走行機会の少ないこのお車のチェックポイントは、
・冷却水が微量だが減る(警告灯が点灯するほどではない)
・どこにも漏れ跡が無い(上下目視にて)
・走行距離に応じて少量減っている(乗らなければ減らない)
さっそく点検です。
この年代のフォルクスワーゲン「水漏れあるある」は、
樹脂製のサーモハウジング、ウォーターフランジ等ですが、
しっかり痕跡を残すので、今回はそれ以外の模様。
加圧テストではしっかり漏れ跡が確認出来ないので、
疑わしい個所を裸にしていきます。
ウォーターポンプはタイミングベルトカバーに覆われ、
タイミングベルトカバーはエンジンマウントに覆われている為、
マウントを外す為、エンジンを吊上げて作業をします。
クランクプーリーのカバー裏には冷却水の漏れ跡がうっすら。
ウォーターポンプより冷却水漏れと軸のガタが確認出来ました。
綺麗に洗浄し、ウォーターポンプを交換します。
せっかくここまで外したので、予防整備にはなりますが、
タイミングベルト&テンショナーも同時に交換にて工賃がお得です。
各部調整しながら固定し、
エンジンマウントを基本位置へ調整し組み付けて元へ戻します。
冷却水を交換し、再度リークテスト。
冷/温感時共に他の部位に漏れが無い事が確認出来たので完成です。
初見のお車ですと、どれだけの期間でどれだけの量が減っているのか、
また、オーナー様の使用状況と整備状況の把握が重要となります。
クイック車検などの点検で、外への漏れ跡が確認出来ない場合は、
「良し」と判断せざるを得ない見えにくい微量な症状。
今回のご依頼も点検後、冷却水が減る事に気付き、
カバーを外して内部の点検が出来た為、
オーバーヒート等になる前に処置が出来ました。
外から簡単に確認出来る部位ではない消耗品は、
一定の距離と年数が経過したら点検または交換が安心です。
by masa
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