エンジンのマウント。
車のボディーとエンジンが連結している部分にゴムのマウントを設け、
エンジンの振動を抑えるクッションの様な役割を果たしています。
こちらのマウントはV6エンジンのマウント(ベンツE320、W210)。
左が摩耗した物で大分潰れております。 右が新品。
年数が10年、距離は9万kmを超えた所でした。
このエンジンはこぶしより一回り大きい位のゴムのマウントが左右についております。
これが年数が経つにつれゴムが劣化し、潰れ、エンジン振動の吸収が低下します。
入庫のお車は最近、エンジンの振動が気になるとの事でチェックしたのですが、
結構な振動で、ダッシュボード部のドリンクホルダーの空き缶ががカタカタ跳ねる程でした。
オーナー様は毎日乗っている為、徐々に大きくなってきた振動に違和感を感じなかったそうですが、
ご友人が乗っている同じお車に同乗した時に振動の無さのあまりの違いに驚かれたそうです。
確かに毎日触れているとチョットした摩耗の変化に気付かない事もあるかと思います。
摩耗が進むとマウントが切れ、中に充填してあるオイルが吹き出ると振動も増大します。
結果、他の補器部品への損傷も免れません。
今回は左右のマウントとミッション後部に着いているマウントを交換し、
無事ご納車させて頂きました。
発進時の一踏みも静かに走り出す様になりました。
ご友人のお車よりも静かかも・・・だそうで良かったです。
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